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ご覧いただきありがとうございます。しばパパです。
数ヶ月前に料理について「関わらなくていい」と戦力外通告をうけて、以降あまり料理はしていません。妻が外出時やちょっとした調理や離乳食程度です。
そんな状態の中、先日妻からエプロンをもらいました。「もっと料理をしろ」という意味なのか真意がわかりません。料理をさせてもらえるならありがたいのですが、することで家庭内平和が崩れるのは目に見えています。どういう意味なのか…。しばらく現状維持(料理は手出ししない)で様子を見てみます。
今回は6月の読書報告です。今月もギリギリになんとか納められました。
今月は『「強み」を生み出す育て方』です。今まで教育本というものは読んだことはありませんでしたが、中学受験を視野にいれるということも踏まえて、私も今のままではいけないと思い手に取りました。
この本を読もうと思った理由
- こどもの習いごとなどを考えていくうえで、どのようにすべきか知りたい
- 今後、子どもとどのように関わっていくべきかを知りたい
- 親として子どもにしてあげられることを知りたい
この本から学びたいこと
- こどもへの関わり方
- 幼稚園・保育園の考え方
- 習慣や環境が与える影響
概要
「強み」を生み出す育て方 【賢さ】【やる気】【コミュ力】が絶対身につく! [ 船津徹 ] 価格:1980円 |
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一言で表すと
親は子どもの強みを見極め、子どもを尊重しサポートすべし
印象に残った部分3つ
1.気質・素質・才能が重なり合う部分が「強み」である。
気質=性格的特性
素質=身体的特性
才能=技能的特性
を明確に分け、その中から「優れた部分」を見極めることからスタートします。p.10
気質
気質に合う環境を提供することが、強みを伸ばすことになる。気質は「ビッグファイブ理論」で見極める。
長女は、
開放性:4、誠実性:3、精神耐性:2、外向性:5、協調性:7
軸になる気質1:協調性(共感者気質)
多様な人と関わる環境を与える。褒めポイントは「優しい、親切、思いやりがある、こまやか、よく目が届く」
軸になる気質2:外向性(パフォーマー気質)
集団の習いごとや活動に参加すると潜在能力が開花しやすくなる。褒めポイントは「社交的、明るい、陽気、積極的、バイタリティーがある」
でした。
素質
素質とは生まれつき備わっている身体的特性。「外見的な特性」や「身体能力的な特性」がある。
長女は、
外見的素質:まつげが長い
身体的素質:体幹が強い
でした。
才能
才能は「技能面の特性」。本書の【才能診断】で調べられる。
長女は、
STEM的才能:9、言語・博物学的才能:9、運動的才能:10、音楽的才能:13、アート的才能11
強い才能1:音楽的才能
「音」や「リズム」に触れる環境を増やす。様々なジャンルの音楽をBGMとして流すなど。褒めポイントは「素敵な声、リズム感がいい、上手に弾ける、いい音、音程が正解」
強い才能2:運動的才能
体を使った遊びを多く取りいてることが才能を伸ばすには1番いい。褒めポイントは「足が速い、スタミナがある、体のキレがいい、手先が器用、ジャンプ力がある、体が柔らかい、力持ち、反射神経がいい」
でした。
2.習い事は「気質×才能×素質」で検討する
①「気質」から子どもにあるスポーツを選択
長女は、
共感者気質…武道(演技)
パフォーマー気質…チアリーディング
でした。
②「才能」から「スポーツ以外の習いごと」を選択
(運動的才能が含まれる場合は運動的才能を除く上位2つから選ぶ)
長女は
音楽的才能×共感者気質:ブラスバンド
音楽的才能×パフォーマー気質:打楽器/ドラム
アート的才能×共感者気質:クッキング教室
アート的才能×パフォーマー気質:バレエ/ダンス
でした。
③「素質」から「優先順位」を決める
ベストマッチの習いごと(スポーツ1つ、スポーツ以外2つ)
- チアリーディング.
- ブラスバンド
- バレエ/ダンス
文武・文芸 両道がこれからの時代に求められている
なにか一つに秀でていると言うよりも、総合的な人間力の高さが求められている。
勉強一筋では志望校合格など一区切りのタイミングで燃え尽きやすい傾向にあるという。学業と習い事の両立はIQアップの近道であるほか燃え尽きを防ぎ、タイムマネジメント能力が身につく。タイムマネジメント能力は一生を通じて子どもの技能を高いレベルへと引き上げてくれる。
学業と習い事を両立していくには 良好な親子関係を維持することが何よりも重要。コツは、「生活リズムを一定にする」、「子供との対話を増やす」こと。
子供時代に勉強と習い事を両立するという困難を乗り越えさせることで、失敗や挫折に屈しない強靭な「メンタル・タフネス」、何事にも向上心を持って「やり抜く力」を育むことができる。
最後に
前半の気質・素質・才能の見つけ方などは実際に取り組みながら、強みを探していけるので、参考になった。その強みを活かした習い事などもの具体例を多く記載してくれているので、イメージがしやすかった。
後半の気質にあった進路や職業などは、先の話すぎてイメージがしにくかったのと、子どもが成長していくにあたり子ども自身の価値観や考えもあるので、今の段階で決めつける必要はないかなと感じた。
またこの本に書いてあることを実践するには、親の伴走が必須。それもかなり高負荷となりそう。共働きで時間が限らられる中では、全てを実践することは難しいと思う。
未就学児の気質が生まれ持ったもので、核となるということはわかったが、それがそのまま全ておとなになるまで核であり続けるかは不透明。成長過程で価値観なども変化していくので、幼少期から型にはめすぎる、親が方向性を決める過ぎるのもあまり良くはないような気がする。「選択肢の一つ」として捉えて、その時の状況や子どもの考えに沿って柔軟に対応していくことも重要ではないか。
おすすめされるような幼稚園や学校が全て在住地域にあるわけではないので、自ら置かれている環境のなかで、ベストだと思える選択をしていく。この本が全てではない。教育本全般に言えることなのかも知れない。
この本に記載されていることが「完全に正しい」と盲目的になるのはあまり賢明ではないと感じた。
まず我が子の強みをしっかりと見極めることが、親に求められている。普段からのコミュニケーションを大切にし、しっかりと子どもと向き合う必要がある。漫然と過ごすのではなく、常に子供のことを考えて毎日接する必要があると感じた。
読書メモ
第1章 子どもの「強み」を見極めよう
《「褒める」から「強みを伸ばす」へ》
子どもを手放しに褒めるのはかえって逆効果。自己顕示欲の強さ・ポジティブな楽観主義者・怠け者・権利の主張の激しいナルシスト・親への依存などといった傾向がある。
褒める自体はいいことだが、「いい面を具体的に褒める」のがポイント。子どもが持つ強みの芽を「具体的に」ほめる。
「パズルを解くのが本当に早いね」、「絵の色使いがユニークで素敵だね」など。p.7
第2章 子どもにベストマッチの習いごとを探す
《賢い親は「3つの視点」で習いごとを探す》p.42
1.地の利
2.中学・高校の部活につなげる
3.スキマ狙い
子どもの習いごとの目的は、プロにすることではありません。長く続けて「強み」に引き上げることが第一のゴールです。p.46
《習いごとの成否は「親の目標設定」で決まる》p.64
次の3点に配慮し、冷静に長期的な視点でゴールを設定する。
1.(親が)長期的なゴールを設定
小学校高学年から中学生までに2,000時間達成を目指す。
2.上達を急がず、基礎技能の習得に専念する
「2,000時間」は基礎習得に専念する。2,000時間は、将来子どもが飛躍するための準備期間。
3.(子どもが)今いる環境でトップを目指す
エースになるということではなく、「投げる」「捕球する」「打つ」といった基礎技能面で1番になれるよう努力する。毎日10分でも子どもの基礎練習に付き合う。子どもの「やる気」を高める近道は「身近なアイドル」(2つ上の先輩など)を見つけること。
親は習いごとの環境にも気を配る。p.70
1.無理なく続けられる範囲であるか?(送迎時間や経済的負担など)
2.コーチの人柄、選手の雰囲気が良いか?(子どもが楽しんでいるか)
3.他の保護者が協力的であるか?(チームとしての団結力があるか)
※「2,000時間は小学校高学年から中学生までに達成する」とあるが、中学受験を検討している我が子はどのように計画立てて行くべきか。まずは習いごとを明確にするか。
《子どもの競争を避けてはいけない》
目標をもって練習する子は伸びる。普段の練習で実践を意識するようになるp.72
敗北や失敗をバネに飛躍する力を身につける。競争経験が足りないと、本番に弱く、人前で緊張して実力を発揮できなくなる。メンタルタフネスは習いごとでの「健全な競争」を通じて身につけさせるのが一番。p.74
親は勝ち負けに拘らない。どんなときでも「全力を出し切れば良い」という姿勢を保つ。
第3章 子どもの「やる気」を引き出す方法
《やる気を維持する最高の方法とは?》
1.今よりも少しうまくしてあげる
「自分はできるという自信」がやる気を生む。
2.手が届く 目標を持たせる。
「手が届く範囲」に目標を設定する。p .84
親のサポートは ルーティン化するp.84
つまらないものを継続するには ルーティン化が一番効果的。親がサポートする場合「変化の楽しい練習」ではなく「淡々と同じ練習」を繰り返す ルーティン化を意識する。その際、日々の練習メニューも ルーティン化する。日々やるべきことを 規則正しく継続すると子供に良い習慣が身につく。そうすると ちょうちょが安定し 頭脳の働きも活発になる。ルーティン化は習うことはもちろん 身体発達 学力 発達人間関係にもプラスの影響を与えてくれる。
親はコーチではなく「サポーター」に徹するp.85
仮に失敗したとしても子供を受け入れ 励ます。叱ってはいけない。親の仕事は子供の心身面のサポート。習い事の目的は地震を大きく育てること。重要なのは「努力するプロセス」であり、「結果」ではない。
《自主性の強い子に育てるコツ》p.87
親の過干渉は子供からやる気を奪い、自立心を減退させ人生に向き合う姿勢を後ろ向きにする。
自主性の強い子に育てるポイント
1.子供の意欲を尊重する
赤ちゃん扱いせずに「意欲」を尊重する。子供の自主性を伸ばすには危険や失敗を回避させることよりも、「意欲」を伸ばすことに目を向ける。「言葉の先回り」をやめ、子供の意欲を尊重し 子供の行動や言動を見守る。
2.子供に選択をさせる
親が指示・命令・先回りをせず子供の選択を尊重して育てる。ゲームばかりしている子供などには、「いつまでゲームをするのか決めて教えて」と伝え、子供に選択を任せる。子供に選択権を委ねることで、「自分は親から尊重されている」「自分がやりたいことをやらせてもらっている」という感謝の気持ちが生まれ、親に対して素直になり、やるべきことに自主的に取り組む習慣が身に付く。また子供に選択させる場面を増やすと、自分の好き嫌い、つまり自分自身を理解できるようになる。この積み重ね自己形成(アイデンティティ)の土台となり、自分のやりたいことを追求できる豊かな人生へとつながる。
《やる気を高める褒め方・ご褒美の与え方》p.95
「できた瞬間」「本気で」「具体的に」褒める。自主性を伸ばそうとし、 放任するのではなく見守ることが大切。
親の謙遜が子供のやる気を潰してしまう。嫌味にならずに「子どもをあげる」方法p.99
1.自分を下げる。「トンビが鷹を生んだ」
2.身内を上げる。「妻に似てくれて助かった」
3.感謝&褒めかえし。「ありがとう。〇〇ちゃんも凄いよ」
ポジティブな言葉は子供の自己肯定感を高めることはもちろん、学力にもいい影響を与える。
親の愛情は最高のご褒美p.100
子供のやる気を引き出す要因は「興味」と「報酬」。興味とは子供が好きなことやりたいこと 。報酬とは自分の行動によって得られるご褒美、子供にとっての最高の報酬は親の愛情。言葉で褒めるだけではなくスキンシップを加えると効果が倍増する。
子どもをモノで釣るのは正解なのか?p.101
報酬をものやお金にすることは必ずしも悪いことではないが、子供をモノで釣る行為は 裏を返せば「親の言うことを聞けばものがもらえる」というメッセージを子供へ送ることになる。モノやお金よりも子どもにとって一番嬉しいのは、 親から認めてもらうこと、 親から努力を褒めてもらうこと、親から受け入れてもらうこと。努力しても成果が出なかった時、一番近くにいる親が「よく頑張ったね」と努力を認めてあげれば、子供が「やる気」を失うことはない。
《やる気を高める環境づくりのコツ》p.103
家族や子どもの写真を飾る。p.104
子供の寝室に写真を2枚飾る。1つは子供が得意な活動に取り組んでいる姿、もう1つは家族の一体感を表す写真。
家の目立つ場所に子供の作品・賞状・トロフィーなどを飾る。額縁にいれるとなお良いp.105
「お手伝い」は、自主性とやる気を高める近道。p.106
子供の自主性を育て、やる気を高める最高の方法は「お手伝い」。 子供に簡単なお手伝いを頼み、手伝ってくれたら「ありがとう。助かった。」と感謝して抱きしめる。すると子供は「自分はできる」という自信を大きくすることができる。子供に頻繁にお手伝いを頼み、成功体験のインプットを積み上げる。人から感謝される喜びをたくさん経験して育った子供は前向きで積極的な人柄に育つ。
小学生以上の子供には、家事の一部を任せ、応酬としてお小遣いを渡す。家事分担を決める時は、親が一方的に決めるのではなく、子供と相談して一緒に決めることがポイント。ルールを決めて紙に書き出し、子供の目の入る場所に貼っておく。 そして毎月の達成具合を親が評価し、お小遣いをあげるようにする。小遣いは定額であげるのではなく「報酬性」にする。子供は意欲的に働くことで「対価」を得るという仕組みを理解できる。働いた時間や労働の結果を考慮して、 「ボーナス」や「昇給」を決めるのも効果的。
3歳児には公共の場と家庭のルールの違いを教えるp.107
迷惑をかけてはいけないと子供の行動を押さえつけるのではなく TPO に合わせて行動できるように導いてあげる。p.109
第4章 学業と習い事を両立させる秘訣
《文武・文芸 両道がこれからの時代に求められている》
習い事と勉強の「両立」はIQアップの近道p.112
勉強一筋の子供は燃え尽きやすいp.114
学業と習い事の両立 で「後回し癖」が消えるp.113
良質で燃え尽きることはない。なぜなら勉強と習い事を両立させることで「タイムマネジメント能力が身につく」から。タイムマネジメント能力についてくると学力を自分の力で積み上げられるようになる。子供時代に培った タイムマネジメント能力は一生を通じて子供の技能を高いレベルに引き上げてくれる。
人間力を高める 非認知能力は「集団行動」で育つp.117
《良好な親子関係を維持するコツ》p.118
学業と習い事を両立していくには 良好な親子関係を維持することが何よりも重要。コツは2つ。生活リズムを一定にする、子供との対話を増やす。
睡眠を安定させればやる気が出る。
「楽しく食事をする家庭の子」はの成績優秀になる。学業と習い事の両立には「親子の強固な信頼関係」が必要であり、食事の時間が最適。ポイントは楽しい会話。悪口・陰口・批判・小言などは封印し、その日の楽しかったこと、面白かったこと・ニューズなどを話題とする。
食事中の雑談で「地頭が良い子が育つ」。食事中の楽しい会話は子供を考えるとコミュニケーション力を育てる。しかし尋問・小言中心となると、子供は親の話に聞く耳を持たなくなる。まずは親の顔から楽しい会話を切り出すことを日課にする。
《「習い事をやめたい!」と言った時の対処法》
1.サポートして上達させる
習い事をやめたい理由のほとんどが「うまくできないから」。親が根気強く基礎練習に付き合い、必要な時はコーチの手を借りて、でうまくできるようにサポートする。やめたい理由が、習い事の友人関係や高圧的な指導者である場合は、環境を変えて継続することを検討する。習い事は子どもがポジティブな経験を積む場。
2.技能差が埋まらない場合は、やめる選択もあり
「上達可能性がない」「明らかな技能差がある」場合は「子どもにとって苦痛なだけ」なのでやめることも検討すべき。習い事をやめることは失敗体験になるので慎重に判断する。親が選んだ習い事であった場合は、親の失敗を子どもに詫びる。子ども自身が選んだ習い事であった場合は子どもに選択させる。子ども自身がよく考えたうえで「やめる」選択をした場合、子供の意志を尊重する。
中学受験と習い事の「失敗しない」両立法。受験のために習い事をやめるのは賢い選択ではない。受験勉強だけの詰め込みは能率が上がらないほか、受験後に子どもを「燃え尽きさせる」原因になる。習い事をやめるのではなく「細く長く続ける」ことを考える。「短い時間で多くのタスクを終わらせる」習慣づけで、両立は必ず成功する。子供時代に勉強と習い事を両立するという困難を乗り越えさせることで、失敗や挫折に屈しない強靭な「メンタル・タフネス」、何事にも向上心を持って「やり抜く力」を育むことができる。
第8章 パフォーマー気質は「行動力」で伸びる!
《本気で打ち込める「何か」を見つけよう》p.232
パフォーマー気質の子を伸ばすポイント
1.多様な活動で「本気で打ち込める何か」を見つける
2.集団スポーツで「非認知能力」を鍛える
様々な活動の場を与える。野外で遊ぶのが好きな子が多いため、家の中に押し込めずに、外に出て遊ぶ機会を多くつくる。多様な活動の中で、子どもがどんな分野に「一番」行動力を発揮するのかを見極める。
《学力の伸ばし方》p.238
1.野外活動で「好奇心」を刺激する
2.家庭で討論する機会を増やし言語表現力を伸ばす
3.異文化体験をさせ外国語に関心をもたせる
在住自治体の行政主導の異文化交流や国際交流を調べたが、うまくマッチするようなものはなかったな…。ホストファミリーも負担が大きそうで、前向きにはなれない。
《習い事の選び方》p.246
習い事は複数が良い。集団スポーツ、ダンスなどの表現系集団活動、ミュージカル、話芸
《パフォーマー気質の子どもの「学校」と「職業」の選び方》p.256
1.保育園・幼稚園は「主体性」を重視
「自分の意欲でやったことができた!」という成功体験が重要。活発さを伸ばせる環境を用意する。いろいろな遊びが用意されていて、自由に遊べる環境が好ましい。5歳までに読み書き・計算を遊びで身につける。パフォーマー気質の場合、教科書などで教え込もうとすると逃げていくことが多いので、「遊び」で教える。
2.小学校はアクティブラーニングを実践する学校がおすすめ
アクティブラーニングとは、先生が教壇に立って一方的に講義するのではなく、児童たちが活発な議論を通して気づきと理解を深めていく学習スタイル。グループ単位での活動機会が多い小学校を選ぶと子供の特性を伸ばしやすい。
3.中学校は「行動力のベクトルに合う学校」や全寮制学校
子どもの「行動力」が発揮できる分野に合った中学・高校を選ぶ。
4.コンサル業、CA、弁護士など行動力を発揮できる職種が向いている
第9章 共感者気質は「コミュ力」で伸びる!
《コミュニケーション力は「3つのポイント」で伸びる!》p.266
コミュニケーション能力は社会でも強く求められている。日本においてもガイコクジン観光客や労働者の増加を背景にダイバーシティの流れが出てきている。
1.「雑談」で家族のコミュニケーションを増やす
家庭では「笑顔で挨拶」・「相手の目を見て話す」・「相手の話をしっかり聞く」の3つを実践する。食卓でのコミュニケーションを大事にする。親は子どもの前で悪口を言わない。
2.「自分らしさ」を家庭で確立させる
「個性を持つこと」と「他者に共感すること」は対立するものではなく、両立できる。親がこの違いを明確に区別して子どもに接することが重要。そのためには家庭で「考える力」訓練することが大切。考える癖をつける習慣は「小さな選択をさ"yes,no"を明確にさせる」、「選択の際には、論理的に理由を考えさせる」、「自分の本心と向き合って選択をさせる」。
3.「大人の会話」に子どもを交ぜる
「大人の話に口をだすな!」や「子どもは子ども同士で遊んでいなさい」のように、大人のコミュニケーションから子どもを遠ざけない。子どもを「1人前扱い」することで自立心に火が付く。地域社会とのつながりが希薄化している現在では、親が「世代を超えた交流の場」を作らなくてはならない。子どもは多様な人と関わることで、思考の幅を広げ、自分の可能性を高めることができる。
《共感者気質の子どもの「学力」の伸ばし方》p.274
地頭の良さは「言語力」で決まり、後天的に伸ばすことが可能。共感者気質では「国語」にフォーカスすることが効果的。
1.本の読み聞かせで「地頭」と「国語力」を鍛える
読み聞かせは子どもが小学生になっても継続する。幅広い分野からピックアップする。
2.「読み書き教育」で9歳の壁を乗り越える
「簡単で短い本の多読」で読む力を育てる。その際に子どもが読む本について親が口を挟まない。子ども自身でストレスなく本が読めるようになったら「書く訓練」をスタートさせる。いきなり作文や日記を強いるのではなく「もし〇〇だったら(もしもクイズ)から始めると良い。「もし〇〇だったらどうする?」の回答に対して「どうして?」と理由を問うていく。質問を重ねて思考がまとまったら、作文にしてみる。紙に書く必要はなく、PCなどでもOK。親戚とメールやチャットをすることで文章を各練習を楽しみながら行うこともできる。
3.英語(外国語)に関心を持たせる
《共感者気質の子どもの習い事の選び方》
1.集団での美しさや表現力の高さを競い合う「表現系の集団活動」を検討する。
2.「演劇」はおすすめ
コミュニケーション力が向上する。自己肯定感も高まる。
3.生徒会、ボランティアでリーダーシップが身につく
実社会でぶつかる様々な問題を解決していく練習を学校生活で積むことで、社会に出た時に「チームの即戦力」として能力を発揮できる。
4.スピーチ(弁論)で「自分の軸」を育てる
《共感者気質の子どもの「学校」「職業の選び方」》
1.保育園・幼稚園は「ポジティブな人間関係」を重視
イベントが多く、多くの人と関わる方が良い。
2.どんな小学校に通うかよりも「何をするか」がポイント
集団での活発なやりとりが多いほど、知識と技能を身につけられる。ボランティア活動や委員会活動、課外活動など、良い人間関係が構築できるように子どもに合った活動を探す。
3.中学・高校は「集団活動の充実度」で選ぶ
生徒が一致団結して取り組む「アツい学校行事」があると良い。
4.どの職業もOK!医師・教師など「コミュ力」を活かす職業がピッタリ
他者に共感しすぎることで自分を犠牲にしてしまうことには注意が必要。他人を優先し自分の心を疲弊させてしまうこともある。