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ご覧いただきありがとうございます。しばパパです。
少し前に妻から私の作る料理について呆れられてしまってから、最近では料理することがめっきり少なくなりました。しかし先日「作るよりメニューを考えるのが面倒だから、少しはメニューを考えて!!」と怒られてしまいました。完全に任せっきりになっていた自分に反省です。
今ある食材との兼ね合いや、セール品の確認、今後の離乳食の進め具合を加味して、何品か提案していますが、ほとんど却下です。料理は難しい。世の料理当番の方々は本当に凄いです。
今年の目標である「月に1冊読書」、先月はFP試験受験を言い訳にして未達成…。今月になんとか読了できました。
今月は『エッセンシャル思考』。以前読んだ本ですが、8月からの仕事復帰へ向けて読み直しました。
この本を読もうと思った理由
仕事の生産性を上げる為にはどうすればいいのかを知りたい
この本から学びたいこと
・生産性をあげる方法
・業務を「選択と集中」する際の基準
・この思考を続けるコツ
概要
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする [ グレッグ・マキューン ] 価格:1760円 |
2015年 ビジネス書大賞 書店賞受賞!
2020年 22万部突破!
2014年の『NYタイムズ』『WSJ』ビジネスベストセラー、日本上陸!
ダニエル・ピンク(『モチベーション3.0』著者)
クリス・ギレボー(『1万円起業』著者)
アダム・グラント(『GIVE & TAKE』著者)
~などが絶賛する全米ベストセラー、待望の翻訳!
Apple、Google、Facebook、Twitterのアドバイザーを務める著者の99%の無駄を捨て1%に集中する方法とは!?
本書で紹介するエッセンシャル思考は、単なるタイムマネジメントやライフハックの技術ではない。本当に重要なことを見極め、それを確実に実行するための、システマティックな方法論だ。エッセンシャル思考が目指す生き方は、「より少なく、しかしより良く」。
そのためには、ものの見方を大きく変えることが必要になるが、時代はすでにその方向へ動きだそうとしている。
この本を一言で表すと
「より少なく、しかしより良く」を追求しろ
昔よりも便利なものが増え、生活は豊かになっているはずなのに、毎日の忙しさは一向に減らない。むしろ増えているのではないか、そんなことをふと考えることがある。
昔はスマホやタブレットもないし、今のようにサクサク通信できる環境でもなかった。ホットクックやルンバもない。確実に今のほう便利になっているのに、自由に使える時間は劇的に増えたわけでも無いような…。
仕事面でもそんなことを考えることもしばしば。その理由のひとつが「自分で選択せずに他人の言いなりになっている」ということが当てはまるのかもしれない。
そんな状況から脱するには、自らの目的を明確にし集中する「エッセンシャル思考」を身につけ、本当に重要なものを見極めることが大切なんだとか。
印象に残った部分3つ
1.トレードオフを意識する
何かに「イエス」と言うことは、その他すべてに「ノー」と言うことなのだ。
何かを選ぶということは、何かを捨てること。
中途半端に片足ずつ突っ込んで、あれもこれも失うことになる。
大前提にこのことを良く理解しておかなくてはならない。仕事では様々な人達からたくさんの依頼が来る。自分のやるべきこともある。限られた時間、労力の中で仕事をこなしていくには、「何かを選ぶ」必要がある。
自らトレードオフを選び取らなくては、誰かに自分の行動を決められてしまう。その前に自分で決めなければならない。
2.どうやって重要なことを見極めるか?
見極めることこそが、エッセンシャル思考の真髄
本当に必要なものを見極めるために必要なことは5つ
- じっくりと考える余裕
- 情報を集める時間
- 遊び心
- 十分な睡眠
- 何を選ぶかという厳密な基準
特に最後の「何を選ぶかという厳密な基準をもつ」ことは活かせそう。
チャンスを正しく選別するプロセス
①そのチャンスについて記述する
②考慮するに値するチャンスの「最低限の基準」を3つ書き出す
③考慮するに値するチャンスの「理想の基準」を3つ書き出す
最低限の基準を満たしていないチャンスはもちろん却下。そして、理想の基準を満たしていないチャンスも、やはり却下しよう。すべて満たしているものだけが、考慮に値するチャンスだ。
毎日何かしらの選択を迫られる。「人生は選択の連続」なんて言葉も聞いたことあるような無いような…。
そんなときに自分の中で明確な基準を持つことで、ブレない・後悔しない選択を自信を持って選べるのではないかと思う。
3.「今、何が重要か?」を考える
最高の力を発揮するためには、「今、この瞬間」だけを意識しなくてはならない。これはラグビーの試合だけでなく、私帯の仕事や生活にも言えることだ。p.269
(前略)単にやることが多いだけでなく、何から手をつければいいかわからない状態だった。不安に駆られた私は、その場に座って目を閉じた。「ちょっと待て。今、何が重要なんだ?」p.275
私も案件が重なってきたり、上司からの指示、部下の対応など同じタイミングで対応すべきことがどっと増えると、何から手を付けるべきか、パニックのようになる。溺れているような感覚。そのときにまずは落ち着いて「今、なにが重要なのか」を冷静に考えられるようになりたい。
エッセンシャル思考のリーダーは、正しい情報を正しい人に正しいタイミングで伝える。具体的で簡潔な言葉を使い、誤解の余地がないように話す。無意味な流行り言葉は使わないし、常に言うことが一貫している。p.303
自分自身を振り返ると、「言うことが一貫している」というのができていなかったな…。自分が上からの指示や対応に右往左往してしまって、部下を巻き込んでしまっていた感はある…。
このことはしっかりと修正していかなくてはならない。
最後に
限られた時間と労力の中で、生産性と成果を上げるには、取り組むべき仕事を明確にし、そこに最大限の労力をつぎ込むほかはないのだろう。
いきなり超能力が発揮できるわけでもないし、地道にこの能力を磨いていくことが、イケてるビジネスパーソンへの近道なのだろう。
エッセンシャル思考のポイントのひとつとして、「捨てる技術」がある。極論は「本質的な仕事以外は断ってしまえ」みたいな感じ。
「自分が本当にやりたいと思う仕事だけやる」。「上司に言われたから」や「誰かに頼まれたから」などといった理由で仕事を受けない。とあるが、これができるのは本当に有能でそれが許されるほんの一握りではないか。
私のような凡人ビジネスパーソンは、上司から言われたことはやらなくてはならないし、誰かが助けを求めているなら力になりたいと思う。
無駄や重要性が低い仕事は確かにある。それをすぐに切り捨てるよりもいかに省エネで早く終わらせるか。それにより余った時間を重要な仕事に振り分けるほうが、現実的なのかな。
もちろん理想はこの本に書いてあるように、「やりたい仕事だけやる」、「本当に必要なものだけやる」なのかもしれないけど、その領域に達するためにはまだ距離がある。
その他読書メモ
エッセンシャル思考とは「より少なく、しかしより良く」を追求する生き方。これを絶えず問い続ける。p21
自分で優先順位を決めなければ、他人の言いなりになってしまう。p.27
エッセンシャル思考の整理法p.36
1.評価する…「これをしたら、他の何よりも重要な成果が得られるだろうか?」
2.捨てる…不要なものを捨てる勇気を持つ。捨てるには努力が必要。
3.実行する…選び抜いた行動を実行するには、実行しやすい習慣をつけることが重要。意思の力をふりしぼることが無いように、行動を仕組み化する。
「学習性無力感」…経験より、どうしようもない無力感を身につける。結果、努力をすっかりやめてしまう、投げ出してしまう。もしくは働きすぎる。あらゆる仕事を引き受け諦めない。しかしこの活発さは見せかけであり、実は自分では何一つ選べないから、全てを引き受けてしまう。
パート2「見極める技術」
《考えるためのスペースをつくる》
多数の瑣末なことのなかから、少数の重要なことを見分けるためには、誰にも邪魔されない時間が不可欠だ。ただし、この忙しい世の中で、そんな余裕が自然に生まれるわけがない。あえて時間をとらなければ、誰も考える余裕など与えてはくれない。p.85
集中するためには、集中せざるをえない状況に自分を置くしかない。p.88
1日に2時間でも、1年に2週間でも、あるいは朝5分でもいい。忙しい日常から離れ、自分だけでいられる時間を確保しよう。p.94
《情報の本質をつかみとる》
本質を見極めるには?
ささいなことに気をとられすぎると、大局を見失う。仕事や生き方でも同じだ。何をするときも、すぐれたジャーナリストのように、本質を見抜く目を持たなくてはならない。p.99
ジャーナリストの目を手に入れる。p.102
1.日記をつける。継続するコツは書きすぎないこと。
2.現場を見る
3.普通を知り、逸脱を探す。話題に対する深い知識を身に着け、別の視点になって見る
4.問題を明確にする
パート3「捨てる技術」
《最終形を明確にする》
目的や戦略を完全に明確にするp.152
明確にするのは、仕事の成果に直結するから。明確にするためには本質目標を決める。p.156
本日目標の決め方。p.159
・言葉にとらわれない。「たった一つのことしかできないとしたら、何をするか?」
・「達成をどう判定するか?」を明確にする
《断固として上手に断る》
上手に断る方法。p.170
・判断を関係性から切り離す
・直接的でない表現を使う。断り方のレパートリーを増やす。
・トレードオフに目を向ける
・曖昧なイエスはかえって迷惑となることを理解する
《編集ー余剰を削り、本質を取り出す》
編集の4原則 p.198
1.削除する
2.凝縮する
凝縮の目的は一度に多くのことをするのではない。人生を凝縮するとは、結果に対する行動の比率を減らす
3.修正する
4.抑制する
エッセンシャル思考で生きるということは、削除と凝縮と修正を、日々の習慣にすることだ。p.202
《線引き 境界を決め自由になる》
面倒な人と一線を画す。他人の思惑から自分を守るヒントp.209
・他人の問題を横取りしない
・本人の解決すべき問題は本人に解決させる
・境界線を引く
・自分の境界線を知る
・他人に侵害されたと感じたことをリストアップする
・難しい相手とは契約を結ぶ
パート4「しくみ化の技術」
《バッファ 最悪の事態を想定する》
非エッセンシャル思考は、希望的観測を前提とし生きていて、土壇場にならないと頑張らない。エッセンシャル思考は最悪の事態を想定し、準備と計画に全力を注ぐ。万が一に備えてバッファをとり、予定外の事が起きてもペースを取り戻せるようにする。p.223
自分が見積もった時間を常に1.5倍に増やして締切を設定する。p.229
《前進 小さな一歩を積み重ねる》
心理学の研究によると、人間のモチベーションに対してもっとも効果的なのは「前に進んでいる」という感覚である。
(中略)人の意欲を高める2つの主要因が「達成」と「達成が認められること」であると説いた。(中略)「日々のささやかな進歩」こそがやる気を引き出し、高いパフォーマンスを可能にすると結論づけた。「職場において感情・モチベーション・認知を高める諸要素のなかで、もっとも重要なのは進歩しているという手応えである。p.246