ご覧いただきありがとうございます。しばパパです。
「楽しいことや幸せは2倍以上に、悲しいことや困難は半分に」。結婚前の人達から、たびたびそんな言葉が聞こえてくる。素敵な考えだと思うし、実際にお互いがそのように感じている夫婦はとても魅力的であろう。心底羨ましい。
私たち夫婦はというと、上司部下の関係が一番しっくりくる。妻が上司、私が部下。完全な主従関係である。平等な関係であったころの記憶はもう遥か彼方、思い出すことも困難だ。
上司部下の関係とはいえ、人格者上司・イケてる部下といった関係ならまだ良い、現実はパワハラ上司・ポンコツ部下(自覚なし)なのだ。面と向かってこのような関係を主張された訳では無いが、普段の様子を表すとこんな感じだ。
私にも少しばかりの自尊心はあり、「ポンコツ部下」で納得しているわけではないが、妻から「バカ」「ポンコツ」「使えない」といった心なき言葉を頂くこともある。妻から見れば「ポンコツ」なのであろう。いつか見返してやりたいものである。
長女と出身高校の部活へ
私の出身高校の部活では、毎年夏にOBの集まりがある。今年もそのお誘いがあり、なんとか妻の外出許可をもらった。子どもを連れて参加する人もいるため、今年は長女を連れて部活に顔を出すことにした。
ちなみに昨年も長女を連れて行く予定であったが、当日になり妻が「やっぱりあんたが外に連れ出して体調不良になったら嫌だから1人でいってこい」と言われ、一人参加であった。その過去があるだけに当日まで油断はできない。
そして前日
ついに前日。ここまでは大きな問題はなし。妻の口から明日は長女と一緒に高校へ行く話も出ていることから、忘れてもいない様子。よし、順調だ。
しかし夜になって、長女を連れて行くことに対しての注意事項が伝えられた。
- 子どもから目を離すな
- 長居するな(2時間以内)
- 学校であっても不審者がいるから気をつけろ
最初の注意事項は当たり前のことだし、通常に外出することに対しても言えることなのに、なぜか急に「普段からできていない」というニュアンス強めで念を押された。
2つ目は、当初は「午前中3時間程度の部活参加+他のOB家族との昼食」と伝えたが、突如外出時間の条件をつけられてしまった。参加する部活動は運動部ではあるが、室内だし冷暖房完備である。別に部活に参加するわけではなく、隅の方で子ども同士で遊んだり交流したりすることが目的なのだ。その状況を妻も知っているのに、急に難癖に近い条件を出してきた。正直納得はいかない。
しかしここで揉めては外出許可が取り消しになるので、反論をぐっと堪える。この行動が妻をさらに強い立場にすることは理解しているが、外出という”人質”をとられた状態では耐えるしか無い…。
3番目に至っては、偏見・いいがかりに近い。確かに実際に高校生が盗撮していた事件などもあるが、それを言ったら外出する行為全てに対してそのリスクは負わなければならないし、今回の「高校の部活動」といった限られた場所と時間においては、そのリスクは大きく減少するのではないか。それに運動部に参加するため、スマホやカメラを持ち歩いている部員はいない。なぜこのタイミングでそんな話をするのか。しかもこの指摘の背景には「あんたはバカ校出身だから〜」というのが含まれているのである。つまり「バカ校の学生は不審者と同等だから気をつけろ」ということだ。卒業生の私自身に対して言われている気もして、気分は良くない。
子どもには妻のこういう部分は似ないで大きくなってほしい。そこまで言われるのであれば、長女を連れて行くことをやめたいとさえ思った。
終始怒りをぐっと堪えて、妻からの指導が終わった。
迎えた当日
「9時前には出発する」と前日から伝えていたが、出発前に掃除、洗濯、長女の着替え・朝食、長男の離乳食・ミルクなどと怒涛の家事・育児ラッシュ。その間の妻というとソファで横になってネット通販に夢中であった。
「わざと外出させないようにしているのか!?」と思わせるほどの振る舞いである。私と長女が外出している間、長男の面倒をみてもらう以上、中途半端で出発することは、その後の私の自由時間に悪影響を与える。ここは部活に多少遅れても、「一区切りするまで家の事をするのが賢明」と判断し、黙々とこなす。当日する必要があったのか不明だが、何故かトイレ掃除までした。
なんとか最低限の家事育児をこなし出発したのが9時半。予定を1時間ほどオーバーして出発。「いってきます」の返答が「子どもから目を離さないでよ!」であった。前日から数えるとおそらく30回目くらいであっただろう。
部活動自体は久しぶりに体を動かせてリフレッシュできた。長女も他の子供達に面倒を見てもらいながら、楽しんでいた。
「2時間まで」という条件がついたので、他のOB家族との食事はキャンセルし、少し早めに切り上げて、長女と外食して帰るつもりであったが、出発が1時間遅くなったせいで、外食する時間もない。ということで、長女にはコンビニで買ったパンを車で食べてもらった。
家に帰宅し長女を昼寝させると妻も一緒に昼寝した。そして長男に昼の離乳食とミルク、抱っこでの寝かしつけなど、いつもの日常に戻っていった。
信頼されていないからこうなる
当日の夜はどっと疲れた…。部活で体を動かしたのも理由の一つでだろうが、それ以上に精神的に疲れた。外出までのやり取り、突然の条件変更に対応するために色々と考えたこと、前日・当日には妻の機嫌を損ねないように努めること、などなど。
2時間程度の外出でここまでの労力を要するのは、私が妻から信頼されていないからなのだろう。今回も私一人だけで部活動に参加するのであれば、「勝手にいってくれば」で終わっただろう。
「長女と一緒にいく」ということで、妻のハードルは急上昇した。それは普段の家事育児のレベルが、妻の合格基準に達していないということ。安心して任せられるのであれば、外出条件を変えたり、なんども口うるさく注意事項を言うことも無いだろう。
私もそのことをもっと自覚して、もっと家事育児のレベルアップをしなければならない。そうでないと今後も何か同様の外出事案が出た場合に、今回と同程度の精神的・肉体的負担を負うことになる。
悔しいが、今は状況を受け入れて、少しでも状況が改善するように行動し続けるしかない。