ここ数ヶ月、バブーをお迎えするために自分なりに色々と調べていくと、出産後のママには身体的にも精神的にも多くの負担がかかるというのは、多くのことから学ぶことができた。
産後うつ病においては日本産婦人科医会のHPによると罹患率はおおよそ10%。産後うつ病発症の要因にはパートナーからのサポート不足など育児環境の影響も大きいらしい。
一生懸命生まれてきてくれるバブーのためにも、私たち夫婦も心身の健康状態を良好に保っていきたいと思う。
そんな中気になる言葉が…。
「男性の産後うつ」
”産後うつ”と聞くと女性が発症するイメージがあったが、女性だけでなく男性においても発症するケースがあるらしく、海外では男性の産後うつの研究などもあるという。急激な生活リズムの変化や仕事と育児のプレッシャーにより、男性においても10%前後のが男性の産後うつ発祥の可能性があるという。
10人に1人…。これは他人ごとではないな…。
男性の産後うつの特徴
- 感情の起伏が激しくなり、攻撃的になる
- 食欲不振
- 心配や不安感が絶えない
- やる気が出ない
- 飲酒が増える
通常のうつや不安障害と同様の症状が現れるが、上記のような症状が出ることもあるらしい。父親の方が発現が遅く、生後3ヶ月から半年に発症するケースが多いという。「経済的な問題や家庭との板挟みで悩む男性は少なくない」ことから実際にはより多くの罹患者がいると推定されている。
男性の産後うつは、経済的不安・労働環境・夫婦の不仲などの複合的な影響により発症することもある。妻からの期待・やるべき仕事・やらなきゃいけないことなどで過度に自分にストレスをかけてしまう。最近では新型コロナウルスの感染拡大により収入が減少したり、生活環境が大きく変化した家庭もあり、育児をする男性にとって大きなストレスになっていることも考えられる。
ここ10年程度で男性の育児や家事への参加も高まってきていると思う。私のまわりにも保育園の送り迎えや日常の家事育児に取り組んでいる先輩パパさんも多くいる。
男性の育児・家事への期待が加速していく一方で長時間労働は是正されず、会社で長時間働き、帰宅後は家事育児を行う中で、双方向から追い詰められ、キャパシティが限界を越える
これは確かに気を付けなければならない…。
私も労働時間は12時間を越えることが多く、朝6時過ぎには家を出て帰宅も21時ごろが多い。会社も上層部は男性の育休取得に対する理解も少なく、育休もなんとか2週間といった状態だ。
先日助産師さんと夫婦で話す機会があった。
助産師さんから
「お父さんの帰宅時間は何時ごろ?育休は取るんでしょ?2週間!?それは短いわね…!私が出産した時も夫には”金なんて要らないからとにかく早く帰って来い!”って毎日怒鳴ってたわよ!しっかりと育児に参加しなきゃね!」
と畳み掛けるようにいわれた…。
「オレだって育児して妻を助けたいよ…!」
「2週間の育休取るのにも何度も会社と交渉して、まわりに謝ってなんとかとれたんだよ…!」
「出産後は定時退社できるように会社とは話し合いがすんでいるから、もっと早く帰るよ…!」
と心の中で叫んでいたが、妻・助産師さんからの猛攻撃にただただ頭を下げて謝ることしかできなかった…。
その後何を話していたのかよく覚えていない。
ただその日以降
「自分は父親としてのスタートラインの立ち方から間違えてしまった」
「この大罪を償うために、これからはできることは何でもやらなくては…!」
と無理やり自分を追い込んでしまっているような気もする。
仕事面でも
「育休をとってみんなに迷惑がかかる分、早く成果を上げておかなきゃ!」
「周りと比べられて”あいつは使えない”とか”やることやってから休めよ”とか言われているんだろうなぁ」
とか過度にネガティブになってしまっている。
最近は今までなかった頭痛がでたり、頭の中が聞こえてくる生活音などに埋め尽くされるような感覚を覚えたりした…
「男性の産後うつ」のことを知って、自分も気を付けなければならないと感じた。このような病気になるリスクがあることを知っただけでも少し気持ちが楽になった気がする。
私も「男性も産後うつになる可能性があるから気を付けなくてはならない」と思わなければ、このまま産後うつへ一直線だったかもしれないし、その後もずっと苦しんでいたかもしれない。
私の育児対する姿勢や取り組みは何をしたって 、妻やまわりから見たら至らない点も多くあるだろう。ただそれに過剰に感応するのではなく、受け入れて改善していくしかない。
ただ過度に自分にストレスをかけては意味がないので、私なりに産後うつ回避に向けた行動を考えてみた。
男性の産後うつを防ぐために
- 長時間労働をやめ、育児家事に時間を振り分ける
- 周囲の協力者を増やす。パパ友・ママ友など
- 妊娠中から夫婦でよく相談する。ママや子供のケアのことから、パパの働き方など。
- 祖父母の協力や、行政の子育て支援サービスを活用
私が潰れてしまっては、妻の負担が増えてしまう。家族をサポートするために、まずは自分のケアにも注力していきたい。
あとはヨガとか瞑想もストレス軽減に良いらしいので、時間を見つけて創って取り組んでいきたいな~!